開運ってなんなんだ?〜潜在意識を騙そう編〜

前回は潜在意識と顕在意識のことを書きました。そしてホメオスタシス(恒常性)についても。
 
 
ひらめき(=潜在意識)がやってきてもそれが突拍子もないことだったり、
今まで未経験のことだったりすると防衛本能(=ホメオスタシス)が
「とは言っても・・・」「気のせいかな」とセーブしてしまうのです。
 
ひらめきを送ってくれた潜在意識はそのうち、
「あれ?この人、これを叶えたいのではなかったのかな?」
とひらめきを送るのをやめてしまうというわけです。
 
ホメオスタシスは安全を守る、人間としての防衛本能が機能するからとても大切なんだけど、
時に顕在意識で願ったことを潜在意識にオーダーし、それを実現するためのひらめきと行動を
邪魔してしまうということがあるのですね。
 
 
話が二転三転して申し訳ないのですがここで一人の例を出したい。
 
私が昔、すごく興味深く観察した人・地方の某老舗呉服屋さんのご令嬢だったAちゃん。
 
彼女とはママ友だったんだけどそれはそれは華麗なセレブライフ。
 
そこの娘(当時小6)に
 
「藤衣ちゃんもママの行ってるお店でお洋服を買ったらいいよ。
奥のお部屋に通してくれて美味しいジュースとかお菓子とか出してくれるし、
私あそこのソファが大好きなの。今度一緒に行こうよ。」
 
と言われたことがある(笑)。
 
怖い怖い。
 
彼女のワードローブはフォクシーとハロッズセリーヌ、みたいな人だった。
ご実家がとても裕福なだけでなく旦那さまもとても裕福。
 
そして生粋のお嬢様だからとってもいい人なんですよ。
 
この方を見ていて私が思ったこと。
 
お金持ちが当たり前→
結婚相手もお金持ちが当たり前→
子供もお金持ちに嫁がせるのが当たり前。
ついでにいうと働かなくて当たり前。
 
となるとお金持ちになるしかないという構図。
 
この「お金持ちになるしかない」というのは「お金があるのが当たり前」という
潜在意識のなせる技。
 
子供の頃からお金があって当たり前の環境に育ったAちゃんにとって
それがないなどということは想像すらしないし、あることが当たり前なのです。
 
三つ子の魂百までとはよく言ったもんだ。
 
こういう方、欠乏への恐怖とかさらさらないから。
 
 
そんなわけでAちゃんのおかげで潜在意識=当たり前と思っていること
とわかったんです。
 
ここからが本題。
私たちも潜在意識に当たり前だと思わせたら騙せるのです。
 
お金って使ったらなくなってしまうのは当たり前。
苦労して、血の滲むような努力の末、手に入れるのが当たり前。
好きなことばかり出来なくて当たり前。
幸せが続いたら次に不幸がやって来て当たり前。
 
 
私たちは実に様々な当たり前を持っているし、この当たり前を
潜在意識は一生懸命叶えてくれるのです。
 
それはそれは一生懸命に。
 
潜在意識にはいい悪いを判断できないという特性があるので、
あなたが持っている当たり前を頑張って引き寄せてくれるという
ありがたいのかありがたくないのかわからないことをやってくれる。
 
だからどんなに一生懸命になって顕在意識新月の願い事を書いても、
それを叶って当たり前と思っていない限り叶わないのです。
 
ゆえに当たり前を塗り変えたらいいというお話。
 
よく「ホテルのラウンジでお茶したらいい」とか「お金をたくさんお財布に入れたらいい」とか
言われるんだけど、ただやるのでは薄い。
 
ホテルのラウンジでお茶するなら「こういう空気感にいないとしんどい」くらいになるよう
自分を仕向ける、お金をたくさんお財布に入れるのなら「入っていない状態が不安」くらいに
なるまでやったらいい。
 
こういうことをやるなら身体が覚えるまでやるといいです。
 
新月のお願い事ならば、書きながらひとつずつ当たり前だと思えるかどうかを検証したらいい。
当たり前と思えないことがあるなら、思えるまで噛み砕いて書いていく。
 
当たり前は叶うので叶ったら少しずつバージョンアップしていったらいい。
 
例えば金額だとわかりやすいので年収を願い事に書くとする。
 
「年収一億円」とかって書くのは簡単だけど、そんなに多くの人が当たり前だと思えるとは
到底思えない金額。
 
だから今のあなたが当たり前と思える金額から始めてみる。
しっくりくる金額を書いてみる。
 
例えば今の年収が400万なら600万とか800万とか。
心がフィットする数字をオーダーしてみる。
ここからのスタートです。
 
800万が叶ったら1000万にしてみる。
徐々に目標金額を上げて行くことで「これくらいならいけるだろ」という当たり前をキープする。
 
そしてもっというと「これだけ欲しい」という金額はあなたのセルフイメージです。
1億でも10億でも500万でも、それがセルフイメージ。
 
 
○(まる)○(まる)こそふさわしい」と深層で思い込んでいることがセルフイメージにつながっているのです。
 
で、潜在意識をうまく騙すには「ちょっとだけ背伸び」がおすすめ。
いきなり180センチの棒高跳びができないのと一緒で、60センチくらいから始めてみる。
 
5センチでも10センチでいいんだけどちょっとずつその飛距離を伸ばしていきます。
 
一気にやるとホメオスタシスが「大変だ!!」って発動してしまうから、それが発動しない程度の
背伸びをやり続ける。
 
そんなやり方が一番潜在意識を騙しやすいのです。
 
 
可愛い子には旅をさせよと言いますが、いきなりヒマラヤ登山には送り出せず、
「行くな」と説得する親心のようなもの。
 
隣の県から始めて、アジア各国に行き、アメリカ、ヨーロッパで場数踏んでくれたら
ようやくヒマラヤにも渋々でもGoが出せるかも。
 
 そんな感じで徐々にセルフイメージを上げて行くのが上手に潜在意識を騙す秘訣だと思うのです。
 
 
結局開運は1日にしてならず。
 
自分の意識を改革するには大きな変化よりも1ミリの日々の前進がとても有効。
 
余談ですが、水道水の塩素って体に徐々に蓄積されて行くしかないけど、
一気に塩素系漂白剤を飲んでしまったら病院で解毒するという方法が取れるんだそうです。
(ネガティヴな例で失礼)。
 
徐々に・・・のパワフルさ、わかってもらえるかな。
 
気が遠くなるような「気づかないような変化」を続けていると、
気づいたらこんなところまで来てた・・・という日がくるかもしれません。
 
それまで小さくても願いを叶えてきた数々の実績が
セルフイメージをいつしか上げてくれていて、
「思えば叶うが当たり前」になっている日がやって来るのです。
 
楽しみですね〜。みんなで潜在意識をうまく騙してやりましょう。
 
そんなわけで開運シリーズはこれで一旦おしまいにしようかと思います。
 
連載ものではなく単発で開運情報を書いていきたいと思っていますので
読者登録よろしくお願いします!
 
 
では長い連載、いっぱい読んで下さってありがとうございましたハートちゃん2