開運ってなんなんだ〜ただ運が良かっただけだという人〜

連載してます。 

✴︎20年に渡るライフワーク〜開運について書いてみようと思います。

 ✴︎開運ってなんなんだ?〜占いとの歴史編①〜

✴︎開運てなんなんだ?〜占いとの歴史編②〜

✴︎開運ってなんなんだ?〜暗中模索編〜

 ✴︎開運ってなんなんだ?〜パラドックス編〜

 

 言ってみればここまでの記事↑全て序章です。 

 

吉方を取るようになり、様々な叡智に触れる機会を得て

ようやく下地が整ったか整わないかというところまできました。

 

 そしてが支配しているうちはなかなか開運は難しいのだなと

気づくに至るところまで書きました。

 

 30代のころ、成功哲学ばかり読んでいた時期があるのですが、

ほとんどの成功者は成功の秘訣を聞くと運が良かっただけだと言うのです。 

 

「俺がこんだけ賢かったから」「俺がこれだけ努力したから」「私がこんなにすごいから」

なんて言葉、聞いたことない。

少なくともみんなが知っているような成功者からは。

 


最初は「謙虚なのかな?」と思ったけど、いろいろ読んでいくうちにやっぱり違うと思った。 

彼らは本気で自分は運が良かったと思っているし、運というものを

とても大切にしているということに気づいた。 

 

松下幸之助氏が入社試験で「君は運がいいですか?」と聞いて

yesと答えた人しか採用しなかったというのも有名な話。  

 

運を大切にするとか、成功をおさめた時に「ただ自分は運が良かった」と

言えるその心こそを捨て去った状態なんじゃないかと思うのです。

 

 人一倍、いや10倍努力を惜しまず頑張っていると

きっと挫折や報われない思いもたくさん味わうと思うんだけど、

それを重ねていく時に自力だけではない他力の存在に気づくのではなかろうか。 

 

 そして他力に対する畏怖や畏敬の念を持つようになるのではないだろうか。

 私たちは頑張って自力で生きていると思いがちだけど、

なんらかの臨界値を超えたとき、「生かされている」という感覚が

芽生えるんじゃないかと思う。 

 

目に見えない存在に対してリスペクトが生まれる時がやってくるのではないかと思う。 

 

先人たちの「運」に対する考え方には真似できるところは

たくさんあると思うのです。 

 

何かいいことがあったらおかげさま。

悪いことがあったら反省ではなくて淡々と自分のやり方を見直す。

そして練り直してまた実践。  

 

一方で何かいいことがあったら「わたしのおかげでしょー」「わたしが頑張ったから」とか、嫌なことがあったら「あの人のせいで…」とか(笑)。

 

 ↑開運するわけがない。 

 

さらに…こういう輩に鑑定してもらったら大変ですよ。

「わたしのおかげであなた、いいことあったでしょ」と恩着せがましくずーっと言われます。悪いことがあったら「あなたのそういう心がけ、行いが悪いからこうなった。」と

言われます。責任は逃れ、手柄だけ欲しいというね(笑)。 

なるべくならこういう人とは距離を取りたいものですね。 

いづれにしても知識が有ろうと無かろうと、こうした考え方、物事の捉え方によって

見えない力が味方してくれるかどうかがかなり違ってくると思うのです。 

個人的には謙虚であれ!とはあまり思わないんだけど( 謙虚という言葉を理解するのがとても難しいと考えているからあえて使いたくない。)

大きな流れの中のほんのちょっとの部分でしかない自分という存在を

認識できるようになると、謙虚と似た気持ちになりますね。 

 

すると物事を主観だけではなく俯瞰もできるようになる。 

俯瞰できるようになると観察力がアップする。 

 

そうなってくると起きる現象に対しても因果関係を見出せるようになると思うのです。

 

 例えばね、神社にお参りして3カ月経ったとする。 

それまでと何か変わった?と聞かれたとき、何一つ変わらない現実に

「何も変わらないわ…。結局神様なんていないわよね。」と嘆く人と、

「なんとなく神仏に手を合わせるって気持ちがいいね。心が洗われる気分。

その気持ちよさだけで運が上がった気がする❗️」と喜べる人、

どっちが開運の扉が開いていると思いますか?  

 

目を見張るような変化ではなくて、ほんの少しの変化に目を凝らし

耳を澄ませて感謝できる人に神さまは微笑むと思いますよ。 

実際、私の周りには今となっては強運さんしかいなくなってしまいましたが

みんなの共通点は

1.些細なことに喜べて、

2.些細なことに感謝できる、

3.文句を言う暇があったらアイデアを出し、

4.愚痴を言う暇があったら前向きなおまじないを実践する。

5.そして最後はおかげさま。

 

 みたいな感じ。 

 

文句ばかり言ってる成功者とか、「私ってすごいでしょー!」という

承認欲求を千本ノックくらいぶつけてくる人で幸せそうだなあと思った人は今まで

一人も出会ったことがありません。 

 

見えないもの・見えるものに感謝できる質こそ、運を引き寄せる必要十分条件だと思います。 

 

 最後に、上記の松下幸之助氏は「運がいい」と自分で言える人の

運の良さを買ったのはもちろんだと思うけど、

そう言える人の些細な変化に対する感性や感謝できる質、

自分でなにもかもやってきた!という我ではなく

「おかげさま」の精神を「運がいい」の一言に

見出しているのではなかったかなーなどと推察します。 

 

開運シリーズはもう少し続きます。